12
3
育てにくい子には理由がある
初めての子育てではあるけれど・・・
どうしてこんなに「育てにくさ」を感じるのだろう?
1歳6か月健康診査で「言葉の遅れ」を指摘され、「児童デイサービス」などの発達支援機関を利用して療育は受けていたけれど、「ハッキリとした診断」を受ける機会はなく、「様子見」で「グレーゾーンを彷徨う子育て」を、長年続けていました。(育てにくさのピーク時であった息子が2歳半の頃、私は子育てのストレスで自律神経失調症になりました。)
小学一年生になった息子は、以前と比べると随分「育てやすく」成長していました。そんなある日にふと今まで悩み続けてきた「育てにくさ」は一体なんだったんだろう?と、疑問が湧いてきました。もしかすると「ただの考え過ぎ」だったのかもしれない。それなら、このまま「様子見」を続ければいいか・・・。と、一度は納得したものの、自分が体調を崩すほどの「育てにくさ」を感じたのだから「何か原因があった」のかもしれない・・・。と、結局「母親の勘」を捨て切れず、長年苦しめられてきた「グレーゾーンの正体」を突きとめたくなり、思い切って「専門医の受診」を受ける決心をしました。けれど当時は予約が一杯で、受診に至るまでは「約10カ月間」待つこととなりました。
診断結果は「母親の勘」が当たってしまい、内心期待していた「ただの考え過ぎ」とはいきませんでした。けれど不思議と「ショック」を感じる事はなく、長年胸の奥で抱えていた「モヤモヤとした気持ち」が「一瞬にしてパァ~と晴れ」、複雑に絡まっていた「悩みがスッと解けた」、なんとも「清々しい気持ち」を感じる事が出来ました。それは、約6年もの長い間に溜まっていた「悩みの原因」が判明し、「謎が解けた」からだと思います。そして、長年悩みながらも手探りで得ていた、「発達障害」についての「知識の免疫」も、少しながら備わっていた事が、「診断結果」を受け止める「心の準備」となっていたからでしょう。
そして、診断結果を知った事で、「清々しい気持ち」になったもう一つの理由があります。それは、長年の「彷徨う子育て」から、この子にとって「最も必要で最適な子育て」へと「正確な道筋が見えた」からです。もちろん今後の不安が消えたわけではないですが、この先起こる「トラブル」に対しても「親がしっかり子供の困難を理解」し、「正しい対処へ導く方法」を知っていれば「未然に子どもを守る事が可能」となるし、起きたとしても悪化させることなく「最小限に抑える」事も、可能になる希望が見えたからです。
このサイトを作ったきっかけは・・・
「広汎性発達障害」について調べていると、少し気がかりな事がありました。何事もなく普通に生活していれば、外見は通常の子どもたちと全く変わらない様子なので、困難が見えにくい事から「隠れた障害」とも言われている事が分かりました。その為、日常生活では不当な誤解に遭いやすいようです。この先、息子が誤解によって、他人から不快に思われてしまう事は避けたいものです。そこで、常に紙一重となる誤解への対策として、一言では伝わりにくい息子の特徴を、このサイトで詳しく書き綴る事にしました。今後は、この先息子を取り巻く環境へ、スムーズに事情を伝えていく為のツールとして活用していくつもりです。
現在、息子は周りのお友達と同じ環境の中で、普通に学校生活を送っています。けれど「学習問題」や「コミュニケーション能力」などの問題がある為、表には見えにくい裏では、少しだけ「皆とは違う成長の道筋」を歩む事になります。なので、困った様子を見過ごさないように「頑張り屋の息子」を「しっかり励まし」、「本人のペースで可能な限り」、「皆と同じ成長の道筋」を歩めるように、親として「しっかり寄り添っていきたい」と思っています。